概要
Altair SLCをインストールした後、プログラムがスムーズに動作するために必要なシステムオプションの変更方法を紹介します。
システムオプションは、Altair SLCの振る舞いをカスタマイズするために使用されます。
以下では、システムオプションの定義場所と一般的な変更内容について説明します。
システムオプション定義場所
Altair SLCのインストールディレクトリ内にある altairslc.cfg
ファイルが、システムオプションの設定ファイルです。
このファイルを編集することで、Altair SLCの動作をカスタマイズできます。
変更内容
以下は、一般的に変更が推奨されるシステムオプションの例です。
現在の設定値は、以下のプログラムを使用して確認できます。
proc options option = システムオプション名;
run;
- ENCODING
このオプションは、データのエンコーディング方式を指定します。
日本のユーザーの場合、UTF-8 または SHIFT-JIS を選択するのが一般的です。
取り扱うデータのエンコーディングに合わせて適切な値を設定します。
例:-ENCODING UTF-8
- MEMSIZE
このオプションは、Altair SLCが利用できるメモリの最大サイズを設定します。
デフォルトでは、Altair SLCは利用可能なすべてのメモリを使用しようとしますが、これによりOSの動作に支障をきたすことがあります。
システムのスペックに合わせて適切なメモリサイズを設定します。
たとえば、1セッションあたり2GBに設定する場合、以下のように指定します。-MEMSIZE 2G
- -SORTSIZE および -SUMSIZE
これらのオプションは、メモリ内のソートおよびサマリープロシージャに割り当てるメモリサイズを設定します。-SORTSIZE
はproc sort
に関連し、-SUMSIZE
はproc summary
やproc mean
に関連します。
これらの値も、メモリの利用可能性に応じて調整します。
例:-SORTSIZE 1G
,-SUMSIZE 512M
これらのシステムオプションを適切に設定することで、Altair SLCのパフォーマンスを最適化し、スムーズなプログラムの実行を確保できます。
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