Altairのライセンス体系の概要
従来のライセンス認証方式と比較して、Altairのライセンス体系は独自のアプローチを取っています。
この記事では、Altair Unitsという新しいライセンス体系について説明しています。
Altair Unitsとは?
従来型のライセンス認証方式では、各製品ごとに専用のライセンスキーが発行され、それを製品ごとに適用する必要がありました。
しかし、Altairでは製品ライン全体で共通のライセンス枠、すなわち「Altair Units」が導入されています。
これにより、異なる製品を利用する際に個別のライセンスキーを管理する手間が省かれ、より効率的なライセンス管理が実現されています。
Altair Unitsの例
具体的なAltair Unitsの例を見てみましょう。
例えば、Altair SLCデスクトップ版は10Unitを消費し、Altair SLCサーバ版はサーバ環境によって異なりますが最低でも40Unitを消費します。
同様に、RapidMinerは20Unitを必要とします。
ライセンス枠の効率的な利用
Altair Unitsを活用することで、ライセンス枠を最適に活用することが可能です。
例えば、Altair SLCのサーバー版を利用されているお客様は、最低40Units契約されることになります。
そうしますと、Altair SLCを利用していない場合は、40Units全て利用できますので、その範囲で利用できるRapidMinerを利用することができます。
新規にRapidMiner用のライセンス枠を購入する必要がありません。
ライセンスの認証方式
上記で記載したような共有ライセンスの考えであるゆえ、現在Altair Unitsをどれだけ利用できるのかを、ライセンスサーバーを建てて定義する必要があります。
そのライセンスサーバーの建て方は、以下の通りです。
-
オンプレミス方式
メリット)
お客様の環境外への通信が必要ありません。
デメリット)
新規含め、ライセンス更新時にライセンスサーバーに対してAltair Units数を定義するライセンスキーを更新する必要があります。
マシンリプレイスに伴う契約期間外のライセンス再発行は、有償です。
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Managed方式
メリット)
新規含め、ライセンス更新時にライセンスサーバーに対してAltair Units数を定義するライセンスキーを更新する必要はありません。
デメリット)
Altair側が運営するライセンスサーバーに対して、通信が必要です。
Port番号443で、auth.hhwu.altair.com、client.hhwu.altair.comへアクセスできる設定が必要です。
通常のHTTPSによるTCP接続でSSL/TLSプロトコルを使用する方法です。
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