AI Hubはインストールにウィザードやインストーラーが存在せず、docker-composeでのインストールのみとなります。弊社内での導入はGoogle Cloud Platform(GCP)のGoogle Compute Engineのインスタンス上に構築しました。
弊社の環境
- GCP Google Compute Engine
- OS:Ubuntu(ubuntu-2204-lts)
- マシンタイプ:e2-highmem-4(挙動の確認のため小さなインスタンスを使用しております)
-
ブートディスク容量:60GB
- 余裕を持ってご用意ください。小さいとdocker-composeの環境を作成している途中で容量不足となります。
インストールの参考ドキュメント
Docker-compose deployment - Altair RapidMiner Documentation
この記事はUbuntuの環境でAI-hubのインストール簡易説明資料です。
→具体的な実行コマンドや手順については上記のドキュメントを参考に進めていただきます。
AI Hubの全体像について俯瞰
導入前にAI Hubについて俯瞰し、手戻りを防ぎましょう。
- 動作環境を用意する
- AI Hubを常時稼働させる環境を構築する
- 専用の外部IPアドレスを用意する
- ドメインがなくてもIPのみで対応可能
- ネットワーク関連
- VPNやFirewallなど
- サーバーのスペック、ディスク容量、OS、費用
- Altairのunit数を計算する
- HTTPS対応
- サーバー内でdocker-composeを起動する
- docker、docker-composeの導入
- windows、macの場合には必要であればDocker Desktopの手配
- 各種設定を環境変数ファイルで制御
- AI Hub立ち上げ後の設定
- ユーザー管理
- OSS:Keycloak
- プロジェクト作成
- AI Studioとのデータの共有(内包されている専用gitサーバー)
- ユーザー管理
- バッチ処理
- モデルのデプロイ
- 実行スケジュール
- APIのendpointを用意して実行
- その他(応用編、+αの選択肢)
- 安定運用する
- linuxインスタンスの保守
- k8sをバックエンドにする
- 開発環境(検証環境)/本番環境を分ける
- バックアップ体制
- AltairのBIツール(panopticon)を導入する
- ダッシュボードを設定する
- JupyterHubを設定する
- web開発の中へ組み込む
- REST API
- MLOps
- 安定運用する
構築手順の一例
- サーバーの構築に関しては割愛しますが、外部IPでアクセス可能なwebサービスのシステムを自社内で立ち上げるのに近い構成となります。SaaSではありませんのでご注意ください。
- 構築したサーバーへSSHでログインし、Dockerの実行環境を整備します。linuxの場合にはDockerEngine、Windows・Macの場合にはDocker Desktopの導入を想定しております。
-
AI Hubをダウンロードします。このAI Hubの中にdocker-composeの構成が入っています。
コマンド例:
sudo apt-get install unzip cd ~ wget https://docs.rapidminer.com/assets/download/hub/rapidminer-ai-hub-2024.1.0-docker-compose-template-prod.zip unzip rapidminer-ai-hub-2024.1.0-docker-compose-template-prod.zip
-
AI Hubの環境変数ファイル(.env)の編集
※設定内容の詳細は省き箇条書きで一例を示します-
PUBLIC_DOMAIN / SSO_PUBLIC_DOMAIN
- 外部IPアドレスを設定
-
TZ
- Asia/Tokyo を設定
- Altair のライセンス認証を設定
-
各種ツールの設定
- panopticon(Altair社のBIツール)
- JupyterHub
-
PUBLIC_DOMAIN / SSO_PUBLIC_DOMAIN
- (設定に依りますが)ssl関連ファイルの権限を編集
- docker-composeの起動
- 外部IPアドレスにアクセスし、docker-composeに書いたid、passwordでログイン
参考記事
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